富士フルモールド劇場とは

リノベーション前の様子

静岡県富士市唯一の民間による劇場。
演出家・長谷川皓大が富士市内の廃工場をリノベーションし、2017年9月オープン予定。
「自分探しのための劇場」を掲げ、芸術監督である長谷川を始め、富士市の人々が東海道を行き交う人々と「出会う」場となるべく、多彩なラインナップが展開される。

 

富士フルモールド劇場オープンにあたって

富士市に火力発電所ができました。新しい工業団地もできました。市の産業は発展を続けています。登頂を続けるこの街がクライミングの過程で零れ落としてきたものを探しましょう。芸術はひとの暮らしと共に在るものです。トイレットペーパーと同じです。どちらも生きる痕跡を記して放つ行為です。富士フルモールド劇場は富士市で唯一の小劇場です。同時にここは映画館で、美術館で、ライヴハウスです。わたしの、わたしによる、みんなのための遊び場です。

東海道の貫き通るこの街は、かつては数々の歌や絵にその景色と空気を記されてきました。今も遺る作品がこれだけあるということは、残らなかった作品はその何十倍もあったことかわかりません。かつてこの街は芸術の拠点であったことでしょう。しかし今、日本の人々はこの街をハイスピードで通り過ぎます。東へ西へと奔走する皆さん、ここに立ち寄ってもらえませんか。このオルタナティブ・スペースは東海道の流れを変換するタービンとして、回転を始めます。

オープニングイベント「文化大発電」では演劇を中心に、様々な作品を上演します。東海道を行き交う力が変電されて、石炭の発電量を越えていきます。演劇というかもはや電撃です。

 

芸術監督 長谷川 皓大